ジェンダー平等は家庭から

うつ病になるほど苦痛だった主婦生活で見えた理不尽なジェンダー差別の実体験を綴ります

各家庭で女性差別に対する意識はだいぶ違う

女性差別についての感覚は、それぞれの家庭でだいぶ違うようだ。

 

以前、女性4人(70代2人、50代ー私、40代)で話す機会があった。

 

結婚にまつわる話では、「早く結婚しないと精神や体に問題がある(昔は「かたわ」と言われていた)と思われた」というエピソードが出た。

70代の女性のその話に「私も親にそう言われた」と賛同したのに対して、もう1人の70代の女性は、聞いたことがないという。

40代の女性は、(もちろん)全く聞いたことがなさそうだった。

 

同じ70代でも聞いたことがない人がいるのに対し、20近くも若い50代の私は、昔はそう言われるのが普通だったと思っていた。

 

私の家は、母方の祖母が、私の第一子が男だったからといって、わざわざ電話で「でかした!」と言ってくるような感覚の家庭だ。

 

そういう感覚の親に育てられた私の母が、女性差別的なのは、全く納得できる話だ。

ちなみに、私の母は、女性差別に限らず、差別的な発言が多い人だった。

 

その母に反発していたはずの私も、家事は女がやるものだとの刷り込みには抵抗できずに背負い込んでしまい、ついにはうつ病になってしまった。

 

やはり、親の影響は大きいということを再認識した出来事だった。

 

今、子どもを育てている人は、女性差別に限らず、例えば外国人の方、障害を持っている方などに対して差別意識を持っていないか、改めて意識してもらいたい。

そのあなたの意識が、子どもに影響を与えている。

 

子どもが、差別する人間になるか、差別しない人間になるか、親は確実に影響を与えているのだ。