ジェンダー平等は家庭から

うつ病になるほど苦痛だった主婦生活で見えた理不尽なジェンダー差別の実体験を綴ります

女性だってやりたいことをやっていい

昔なら厳しい親の行為として許されていた言葉や身体の暴力を受け続けた子ども時代を含め、トータル50年以上、家族と世間から、自由を奪われ、やりたいことがほとんどできなかった。

 

前にも書いたように、世間から子どもが欲しいと思い込まされて子どもを産み、うつ病を抱えながらワンオペで育てた子どもたちも、就職を機に家から出て行ってもらい、夫には今まで家事や育児を担ってこなかった償いとして、家事担当を交代してもらって、やっと自由な自分だけの時間を確保した。

 

そうしたら、徐々にうつ病はよくなり、今はもう治った。

 

60近くなった今からが、やっと自分の人生の始まりだ。

 

幸い、若い頃に身につけたIT分野のスキルは健在で、今、最も必要とされている分野だ。これからいくらでもできることはある。

 

世間から押し付けられた嫁や母親役割は、私に辛い生活をもたらしはしたが、なにも得るものがなかったわけではない。

 

ジェンダーとしての女性が差別され、不利益を被り続けていることに気づけたし、そのことによって、政治や経済など、世の中のことに関心を持ち、勉強もした。

 

今は、自分を含め、女性や高齢者など不利な立場に置かれている人たちの役に立てるような活動を少しずつ始めている。

 

順調に人生を進めてきた、勝ち組の人間にはできないことが、私にはできるのではないかと思う。